アルファとオメガ
ラグビー日本代表の試合を見ていた。
試合自体はエキサイティングなものであり、初心者である自分も意外と楽しめるものであったが、実況ツイートの中にちょっと気になる一文を見つけた。
「アルファ雄しかいないスポーツだな」
そもそもアルファ雄とは。
アルファ雄:群れで一位のオスの事。アルファ雄を頂点にしたこの社会的な結合はメイルクラスターと呼ばれている。
参考:http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/ChimpHome/shakai.html
なるほど群れのリーダーになりそうな雄をそう指すらしい。
屈強な体格。精悍な目つき。強いメンタル。こうして見るとラグビーというのは胸がすくぐらいアルファ雄専用のスポーツに見える。少なくとも何も知らない自分にとっては。
それでは 貧弱な体格、生気の無い目、虚弱なメンタル。これらを兼ね揃えた者は何なのだろう。
アルファ雄の”アルファ”がギリシャ文字の最初の文字から来ていることからすれば、
ギリシャ文字最後の一文字を取って”オメガ雄”となるのか。
集団で序列最後の存在。全てを捨て去った最終形態。
以前紹介した「中年童貞」がそれに該当するのかもしれない。
アルファ雄同士の血で血を洗うようなぶつかり合いを見ながらそのような事をぼんやりと考えていた。